レタッチソフト(PhotoshopやGIMPのように写真を加工するソフト)の
話題ついでに、もう1つ書いておきたいと思います。
私がレタッチソフトに欲しい機能は手ブレ除去機能です。
ちょっと暗い場所で撮影した場合などに
一方向に流れてしまうあの現象を修正する機能です。
多くのレタッチソフトに付いているピンボケ除去機能は
「アンシャープマスク」と呼ばれるもので
単に輪郭を強調するだけなのだそうです。
原理はたぶん次のようになるでしょう。
1.画素の列をブレの方向xに対する関数f(x)と見なす。
2.f(x)をFourier変換しF(ω)とする。
3.ブレ量に相当する周波数成分を除く。
4.F(ω)を逆Fourier変換してf(x)に戻す。
言葉では書けますが、こんな高度な数学は私にはできません。
現在でも、これを実現したようなソフトを見かけますが
問題点があるように思います。
それは、ブレの方向と、ブレ量が人間の入力に頼っていること。
これは人間が画像から推測しないといけないわけですから
私のような不慣れな人間は敷居が高いと思ってしまいます。
画像から推測しているのですからコンピュータが
できない筈はないと思うのです。だから付けて欲しい。
最近のデジカメには手ブレ防止機能の付いているものもありますが
それでも、やはり撮った後に画像処理で修正したい場合はある筈です。
露出(大雑把に言うと「写真の明るさ」)ですら、
今でもレタッチソフトで調節したいと思うくらいですから…。